建物性能値
UA値 0.54W/㎡k
Q値 1.2W/K
C値 0.2c㎡/㎡
・長期優良住宅認定住宅
会社でも数々の住宅を建築してきました。自宅を建築する事となり建てるなら、次の仕事につながる家にしようと計画しました。参考にしたのは有田川町の清水温泉施設です。
広い敷地に、広い庭 平屋建てで開放的
シンプルな本当の構造体が見える家。何回も通い施設の方にはご迷惑をかけました。それとありがとうございました。
建築する場所ですが、以前は資材置き場でしたがこの場所に決めました。
造成まで会社スタッフでの作業です。道路からの目線、家の高さ、家の方向等を考慮し造成工事します。
傾斜した建物をよく見て来た為、ヨウヘキの強度や下地、盛土の締め固めは徹底的に行います。
造成工事も完了し、地鎮祭を行いました。無事工事が完了しますように。
基礎工事状況
平屋の為、基礎と屋根の面積はすごく広くなります。丁張り、捨てコンを打設し正
確な基礎を施工します。基礎の精度は上屋の精度に大きく影響します。
土中の湿気が床下に入ってこないように防湿シートを敷き込みます。
床下の基礎立上りをできるだけ減らす為、構造区画の下部への基礎が大きくなりました。
基礎の外周部の立上りはベタ部と一体打ちします。打ち継ぎ目からは白蟻や湿気の侵入の可能性がある為です。
コンクリートの一体打ちができない場合は、止水板を設置し白蟻や湿気対策を行います。
コンクリートの養生期間をおいて間仕切り基礎、付帯基礎の工事を行います。
やりすぎかもしれませんが床下を屋内の空調システムに使う為、防塵対策を行いました。
基礎工事も完了し、棟上げの準備を行います。防蟻材はホウ酸系を使用します。水には溶けて無くなりますが水にかからなければ永久に防蟻効果が得られます。土台下には気密材を敷き込みます。
土台設置完了
この記入された文字を見ればひしひしと自宅の建築を実感します。
柱や梁の設置も終盤になってきました。ホドをきつくして
いる為、カケヤでの打ちこみは慎重に確実に行います。
建物の棟上げも近づいてきました。たくさんの人が餅まきに参加してくれそうです。
最後の棟木を自身が打ちこみました。実は高所恐怖症の為足場はしっかりとしてもらってます。
棟木の設置完了です。
何とも言えない満足な気分でした。
ゴヘイもまだかと待っています。
子供たちと上棟の儀を行いました。
最後は餅まきです。父、義父長男、二男との5人で行いました。たくさんの方に来て頂いて本当にありがとうございました。
ゴヘイもまつられ建築の大イベントが終了しました。無事に工事が完了しますように。
建築工事ですが屋根工事に入ります。屋根タルキを設置していきます。軒が深いので風に耐えれるようボルトにて固定していきます。
屋根の通気層の吸気口です。ステンのパンチングメタルを使用しました。防蟻や防虫も兼ねて1㎜穴にしています。
コーキング材やウレタフォームで少しの隙間も埋めて行きます。高気密住宅にはこの作業が必須になります。紫外線があたらなければ埋材の劣化はほとんどありません。接合金物等は熱橋となるのでコーティングします。
この時、外国から日本にやってきた乾材白蟻対策にと屋根材まで防蟻材を塗ってしましまいました。
合板等の面材には気密テープやパッキンを確実に張り合わせて行きます。
2重断熱でQ1ボードを設置しました。この材料にはアルミが張ってあり屋根の遠赤外線を反射させる効果があります。
合板面材の気密テープ処理、コーキング処理完了
金属屋根工事になります。まず軒先の唐草水切りの設置です。
屋根のルーフィング敷き込み完了
万が一、金属屋根の下に雨が侵入してもルーフィングで守ってくれます。
強風時にも雨が回らないように万全に対策を行います。
天窓の周囲も確実に敷き込んで行きます。天窓は雨漏れしやすいと言うけれど正しい施工を行えば雨漏れは起こりません。
屋根工事
ルーフィング設置完了
金属屋根設置状況
種類にもよりますが現在の鋼板への塗装も良くなり対応年数がすごく長くなっています。そのうえ軽い為、建物の耐震上も有利になる屋根材です。
天窓の雨対策を何重にも行っていきます。
玄関吹き抜け状況
外壁下地設置状況
合板等の面材には気密パッキンを設置していきます。屋根同様慎重に正確に施工していきます。
電気の配線工事も進めて行きます。
樹脂サッシの設置状況
トリプルガラス仕様にしています。建物で一番熱損失の起こりやすい場所は窓になります。建築コストはかかりますが維持コストが安く、快適な高性能住宅には欠かせない項目です。
床下に見えるのが、24時間換気の排気用ダクトです。各居室の空気のよどみが発生しそうな所に排気口を設置しています。
24時間換気の排気用チャンバーです。ここに排気の空気が全て集まってきます。
浴室やキッチン、洗面などの給排水配管接続完了です。
室内状況
耐震用金物や、筋交を設置します。
室内状況
子供達もたまに現場監督にきます。出来上る部屋を見てもう取り合いが始まっています。
職人さんは少し気が散るみたいです。
吹き付け断熱工事
メーカーもいくつかありますが、やはり信用のできる材料と熟練工のみが行う会社にしています。しかも100倍発泡ですごく膨らみます。断熱工事以外にも気密化にもつながります。
あっという間に魔法瓶の壁が完成しました。本当にいい製品です。
断熱材は硬質ではなく軟質で木に良くひっつき又、多少の木の歪みにもついて行きますので後の建物性能の低下はありません。
またやってしまいました。
南極でも寒くない服が欲しくて作ってもらいました。
断熱屋さんも初めて作ったみたいです。
断熱服の完成です。
動きづらく脱ぎにくいスーツになりました。
余談です。
壁内に埋め込む給水管の接続部はこの先水漏れを起こすかもしれません。すぐに点検できるようにしています。
断熱工事完了
住居部の外壁は魔法瓶のようになりました。
ペーパーバリアを室内側に施工します。室内温度と外気温差が大きい時、壁内で結露が発生しやすくなります。この時に室内の水蒸気が壁内に侵入するのを防ぎます。水分が無ければ結露は起こりません。
慎重にていねいに張って行きます。見えない所程丁寧に行います。高断熱、高気密住宅は細かい作業の積み重ねとなります。
小さな穴から外気が入り込めば結露が起こり大事故になります。熱損失も起こり寿命の短い家になるのです。
気密テスト状況
建物の気密の試験になります。家の隙間を計る計測器です。室内空気を吸い出し測定します。壁、屋根、サッシ、玄関等もそのまま測定します。
隙間から室内空気が漏れれば、熱損失を起こします。壁の中ではその熱が災いとなり又、低燃費住宅にはなりません。
測定結果です。
出ました。C値0.2c㎡/㎡この建物に換算すれば名刺1枚分位の隙間になります。
高気密高断熱の有名なハウスメーカーもc値1.0(はがき1枚分)を少し切るくらいとなっておりダントツの施工精度です。
浴室ユニット設置状況
風呂をゆっくりと楽しむ為、テレビを設置してしまいました。
仕上げ材用下地状況
浄化槽設置状況
外壁工事状況
外部板と内部壁の間に通気層を設けます。今回は通気ドウブチを採用しました。空気のヨドミは大敵です。
焼き杉の加工状況
焼き杉は表面が木質の有機物から炭の無機質に変化しているから腐らないんです。ゴツゴツしてかっこいい。
裏側外壁完了
6山角波トタンにしました。
義父の田尻造園さんです。
外構工事をしてくれました。顔は怖いけどとてもやさしい。
内部状況
どんどんと進んでいます。
ロフトの換気用ダクトです。
全ての室内を空気が循環するように計画し、設置します。
外部駐車場状況
これで雨でも車に乗り降りできます。
内部仕上げ漆喰塗状況
漆喰は室内の調湿効果があります。又、経年劣化を楽しむ事ができます。
木の色と漆喰の白色がとてもきれいです。
仕上げ材の色は嫁のコーディネイトです。
木製建具をいれます。
シンプルなデザインで統一しました。
床の養生をはがし、杉床の仕上げオイルを塗り込みます。自然塗料のリボスを採用しました。
庭の作業状況
紅白の花見月がきれいです。この時の為に何年もかけて姿の良い木を少しずつためて来てくれました。全て品のある植栽ばかりです。
玄関前に手洗いが欲しい、と言えばこの通りです。
家をよく見せるのも植栽で、季節感が感じられ、癒されるといつも言っています。
本当にセンスの良い造園屋さんです。
快適な住み心地と時代を先駆けた超省エネ住宅
田舎ならではの平屋に四季を楽しみゆったりした庭
最高の住宅が完成しました。
完成
完成
完成
完成
完成
完成 玄関
完成 書斎
完成 リビング
完成 キッチン
そして今現在、室内は冬でも床からの輻射熱により暖かく、外気温に関係なくパジャマで居られます。構造体の梁からは遊具が吊って子供たちが遊んでいます。かなり運動神経が良くなりました。
新しい家族が加わりました。イグアナです。低コストで維持できる快適な空間での生活をぜひこれから建築される皆様に発信していきたいと思います。